原因探しとは自分が納得したいだけ

緊急事態宣言が延長されそうですね。現場を見てない方々の政策には思うことがありますが、言っても仕方がないことですね。



今回は「原因探し」について書いてみたいと思います。私の会社は在庫を持たない卸会社で、すべてメーカーからの直送になります。お客様からの注文を仕入先に連絡するのが主な業務になります。事務員さんが、仕入先に商品を発注する際に商品番号の転記間違いを何回かしました。事務員にさんに「どうして同じような転記ミスをするの?原因は何?」と聞くと、困った顔をして「たぶん見間違えたんだと思います」と言いました。私は、そりゃそうだよなと納得をしていました。



「見間違いをしないように商品番号を蛍光ペンで塗ったら」とアドバイスしました。この後も何度か同じようなミスがありました。そのたびに原因を問い詰めて、それに対してアドバイスをしていました。ある時、商品の送付先と送り主を逆にしていました。さすがに何度もミスが起こるので、原因と対策を自分で考えて、提出してくださいというと、次の日に「私には無理ですから、辞めさせてください」と言って退職をしました。


経営の師匠から「ミスを繰り返す従業員さんにも問題があるかもしれないが、退職すると言うことは、辻さんの考え方ややり方(原因探し)に問題があるよ」とアドバイスをしてくださり、次の文章を紹介してくれました。


あなたの子供が急に「学校に行きたくない」と言い出したら、あなたは何と声をかけるでしょう?多くの人は「どうしていきたくないの?」と理由を聞くと思います。このとき子供の言う理由が「勉強が嫌い」というものだったら、「何、言っているの?」と思い、さらに「他に本当の理由があるの?」と自分が納得する理由を求めるかもしれません。


そこでの回答が「お腹が痛いから」というものだったら、「どこが痛いの?」というものだったら「勉強が嫌い」と言う理由よりも理解を示すかもしれません。「みんながいじめるの」と言う理由だったら「学校なんか行かなくたっていいわよ!」と子供に加担するかもしれません。


以前カウンセリングに来た母親が自分の子供に向かって、「何であなたは、うそばかりつくの!」と怒鳴ったことがありました。そのとき、子供さんが「本当のことを言ったら、もっと怒るじゃないか!」と泣いていったことを今でも覚えていますが、そこからも「どうして?」という原因探しによって私たちが求めているものは「本当の理由」ではなく「自分が納得できる理由」だと言うことが分かる気がします。


私(師匠)は、これまで問題点を追求されてやる気になった人を見たことがありません。ですから、原因探しで会社や人はよくならないと思っています。原因を探すことよりも「どうなりたいか(目的)」を確認し、そのための行動を考えたほうが問題にとらわれない新しいやり方を見つけやすいと思うのです。


私は、中学の古典のテストの点が悪かったです。主な原因はキチンと勉強しなかった。それを先生の教え方が悪い、卒業して使わない勉強など必要ないなど原因をすり替えていたことを思い出しました。原因を作ろうと思えば、いくらでもできますね。


原因を突き止めて上手くいくこともあります。機械の不具合あったときに、この原因を突き止めて対策を打つことで、不具合を解消することはできます。体の調子が悪いときにお医者さんに行って原因を探り、それに合う薬を調合して体を治すことはできます。私は、このやり方は人間(部下の指導)に応用していたように思います。ただ人は使いにくいと思いました。


それよりも、今後どうしていったらいいのか?と未来に思考を向けたほうが建設的な話ができると思いました。

最新記事

すべて表示

美しさの価値

コンビニ大手三社で、一店舗当たりの売上が、大きく違っていることをご存知ですか? 会社全体の売上ではなく、それぞれ一店舗あたりの売上です。 一日の売上が一番多い会社が60万円くらい、他の二社は45万くらいなのです。 コンビニの大手三社は、セブンイレブン、ローソン、ファミリーマートです。今は、各社が独自の商品を開発し、差別化が図られていますね。だから違うのかと思っていました。 実は、10年前も同じだと

心構えが大事

私が学生時代に「電車でドアが閉まりますというが、あれはドアを閉めますが正しいだろ」と言ってきた友達がいました。その時は面倒な奴だなぁと印象しかありませんでした(笑)。私は、2000字書くセミナーを再受講をしています。その理由がこの言葉の違いにあったのです。 彼の言いたかったことを考えてみると「ドアが閉まります」は自動でドアが閉まるイメージでした。車掌さんに責任がない感じがします。「ドアを閉めます」

父に捧ぐ

この週末は、父の日ですね。今回は、なかなか父親に直接言いにくいことを言葉にしてみました。 「あんた、このお金を持っておいて。子供の部屋にまで借金取りはこないだろうから、これを部屋に隠しておいて」と言って、母が新聞紙に包まれたお金を私に手渡しました。50万くらいだったかもしれません。 「あんたも分かっていると思うけどお父さんの会社、今日倒産したの。何とかなるとは思うけど……」と涙ながらに部屋から出て