モチベーションについて

やる気に関する驚きの科学」からの引用です。サム グラックスバーグという科学者が、ロウソクの問題(図の中にあるものを使ってローソクを壁に立てる方法を考える)を使った実験を行いました。被験者を2つのグループに分けて、1つのグループには「この種の問題を解くのに一般にどれくらい時間がかかるのか、平均時間を知りたいのだ」と言って取り掛かってもらいます。もう1つのグループには報酬を提示したのです。上位25パーセントの人には5ドルお渡しします。1番になった人には20ドルです」結果は、報酬を条件にしたグループは3分半、余計に時間がかかったのだそうです。


報酬によって、思考は鈍く、クリエイティビティは阻害されたのです。この実験の興味深いのは、参加メンバー、実験の時期に関わらず再現されるということです。ということは、「これをしたら これが貰える」というやり方は、多くの作業ではうまくいかず、時には害にすらなるということです。ただし、成功報酬という動機づけがうまくいったこともありました。それはパズルような簡単な問題でした。


私は、この実験の仮説の通り、お金がすべての行動の動機になると思っていました。ミスには罰金、成功には報奨金です。私が元々持っていた考え方に、武蔵野というダスキンを中心にした経営をされている小山昇さんの本を読んで、確信を得たようなところがありました。

小山さんの本には


●お客様が来た時に立って挨拶をしないと罰金

●早朝勉強会やサンクスカードなどやってほしいことに参加するとポイントが貯まり、50ポイントで報奨金

●禁煙に成功すると手当

●環境整備で優勝したチームはラスベガス

●メールを使わせるために、給料明細をメールで送付

●インターネットに慣れるために、会社のパソコンで私用(エロ)OK


とお金や人の願望にフックをかけて、社長の思うことを従業員さんに実行させていることを面白おかしくまた上手に書かれていました。


後になって、これは表面的な部分をみていただけで、間違えた考えであることにが分かりました。小山さんのところで学んだ人に聞きますと、これだけのことをやるには、従業員さんと社長が仲良くないとできない。普通は反発する社員が出てくる。と言われました。

実際、小山さんは毎週社員さんと飲み会をしています。サンクスカードというお礼のはがきも毎日書かれています。幹部社員とは月に一回、一緒にタクシーで出勤して30分間話を聞くなどコミュニケーション量が多いです。また、学びに来ている社長には、会社は社員のおかげ、社員を大切にしろ、社員さんと関係性を良くするように!とことあるごとにアドバイスされているそうです。


小山さんの本では、面白おかしくお金で社員さんを釣っているように書かれていますが、それが冗談として通じるほど、人間関係が従業員さんとできているのだと思いました。

当社というと、花見や流しそうめん、おでん、社長のさらめしなど季節ごとにいろんな企画をして従業員さんと人間関係を作ってきたつもりでしたが、何人もの方が辞めていきました。社長、会社に魅力がなかった証拠です。


良く考えてみると、特別な企画はある意味報奨金と同じですね。こんなことだけで人間関係が良くなれば、ラッキーですね。普段からこちらから積極的に声掛けをしたり、相手をよく観察して対応をしたり、相手を思いやったり、大切にする行動を増やしていきたいと思います。

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