検索


MQ会計を豊富な事例で学べる小冊子
「利益のルールを学ぶと赤字体質の会社が儲かる会社に変わる」が完成しました。MQ会計をたくさんの図表を使って、豊富な事例で解説をしています。初心者の方からとても分かりやすいと好評を得ています。 第一章を公開させていただいています。ご笑読いただけましたら幸いです。 小冊子をご購入されるかたは、こちらです。 第一章 利益とはあふれた水 ■ 貯金ができる状態とは? 私には、経営指導をしてくださる師匠がいます。師匠は自分の会社を 20 年間増収増益させたあと、その会社を引退し、月の半分はコンサルタントとして働き、残りの半分で海外旅行を楽しんでいます。 その師匠が「辻君、利益って何だと思う?」と私に質問しました。私が、「うーん」と悩んでいると、 「では、質問を変えよう。売上が上がると利益って増えるかな?」 「そりゃ増えるでしょう」と答えた瞬間、師匠の口元が少し緩んだ気がしました。 「売上が増えて、利益が増えることもあるし、逆に減ることもあるんだよ」 売上が増えれば、利益は勝手についてくると考えていた私は、とても驚きました。 「かなりびっくりしたようだね。分か
2022年9月1日読了時間: 6分


アンカリング
「アンカリング」という言葉をある勉強会で、教わりました。船が「錨(アンカー)」を海底におろしてその場に固定するように、私たちの脳や体も、特定の刺激を受けると、自動的に特定の感情や記憶を引き出すようになります。これが「アンカリング」でした。 そして重要なのは、この結びつきは自然に生まれるだけでなく、意図的に作ることもできる、ということでした。つまり、「この刺激を受けたら、この感情になる」という組み合わせを、自分であらかじめ用意しておくことができる、ということです。私たちは意識していないだけで、日常生活の中でたくさんのアンカーを作っているそうです。 たとえば、 ・特定の曲(応援歌や思い出の曲)を聴くと、一気にモチベーションが高まる、または当時の感情がよみがえる ・お気に入りのアロマやルームフレグランスの香りを嗅ぐと、リラックスして心が落ち着く ・特定のペンや手帳を開くと、スイッチが入って仕事モードに切り替わる 言われてみれば、思い当たる方も多いのではないでしょうか。 これを知って、「これは使えそう!」という閃きが湧きました。私は、とっさに湧く怒りやイ
8月1日読了時間: 4分


「そんなところまで気が付くの?」
「そこを固定するの? そんなところにまで配慮するの?」そう驚かされた出来事がありました。 私はMGを受講された会社を、できるだけ見学させていただくようにしています。実際に現場を見ることで、次回参加していただいた際に、より身近な実例を用いて説明ができるようになるからです。 今回も、環境整備に力を入れている製造業の会社が開催する「会社見学会」に参加してきました。見学の2日前に届いたメールに添付されたPDFには、駐車場から歩行ルート、注意事項まで丁寧に記されていました。この時点で「この会社は違う」と感じていました。 当日はさらに二つの場面で衝撃を受けました。一つ目が、冒頭の出来事です。ノートPCを使用するために電源タップを社員さんにお願いしました。持ってきてくださったまでは当たり前です。 その後の行動に驚かされました。なんと、電源タップのコードを養生テープでテーブルに固定してくれたのです。「コードがぶらぶらして邪魔にならないように」という、細やかな配慮でした。 二つ目は、集合写真を撮影するときの所作です。カメラを持った社員さんが、フレームを見ながら全員
7月15日読了時間: 3分
新幹線が止まってくれて、良かった
「浜松駅で事故があり、新幹線が止まっているよ」と、妻からLINEがありました。先月、埼玉でのMG研修を終え、自宅へ帰る電車の中でのことです。東京駅に着くと、事故内容のアナウンセンが駅構内に響いていました。 よく聞くと、17時に事故が発生し、19時の時点でもまだ警察と消防が対応中とのこと。「対応が終わり次第、運転を再開します」と繰り返されています。 私の最終電車は20時半。これから残り1時間半で、本当に新幹線が動くだろうか……。電車の再開時間が分からないイライラと、「このまま待つべきか、どうしよう」という焦りが入り混じり、心が波立ち始めました。 改札前は、足止めを食らったたくさんの人でごった返しています。ある親子が、出発未定と表示された時刻表のモニターを見つめながら、「これって、事故を起こした人が(私たちにも)補償してくれるのかなぁ」と話しているのが聞こえました。 それを聞いて、心の中で「いや、それは人災だから無理でしょ」と突っ込みを入れました。これは、JRと事故を起こした当事者間の問題であって、乗客である私たちの課題ではありません。...
7月1日読了時間: 4分
習慣化のコツ?
ある研修でお会いした方と、習慣の話になりました。その方は手帳を使って日々の行動を管理されているとのこと。手帳を拝見すると、毎日、やるべきこと、スケジュール、振り返りがきちんと書かれていました。整然と埋まったページを見て、これを毎日やるのは、すごいと思いました。 私は、今まで何度習慣をつけようとしては挫折してきました。パターンはいつも同じです。まず、意気込んで始める。最初の数日はうまくいく。ところが何かの都合でやらない日が出てくる。 そのうち億劫になってきて、「明日からまた頑張ろう」と言い訳をしながら、ずるずるとやらない日が続く。そうやっていると、最後は「自分との約束が守れない自分」が嫌になって、やめてしまうのです。 この話をすると、その方が、「私もそうでした」とおっしゃるのです。私と同じだったはずの人が、なぜこれほど大変そうなことを続けられているのか。不思議に思い、尋ねてみました。 「毎日書く工夫って、どうされているんですか?」 試行錯誤を重ねた末にたどり着いたコツが、これです。「ゴールを低くする。手帳を開いたらOK。」 開いたあとに何も書かなく
6月15日読了時間: 3分
AIの恐ろしさ
先日、仕事でAIを使っていて、思わずイラっとする出来事がありました。あるホームページにリストとして掲載されている会社名を収集し、その会社名で検索し、検索されたHPから住所を取得してリスト化するという繰り返し作業をAIにお願いしました。 出てきたリストを確認すると、最初のほうは間違いがなかったのですが、なぜか後半には間違いがちらほらあるのです。作業手順はしっかり指示しているはずなのに、なぜ間違うのか腑に落ちませんでした。 試しに、情報の根拠となるホームページも一緒に表示するよう指示してみると、リストとは異なった会社のホームページが表示されていました。AIが、存在しない情報を自分で作り上げていたのです。 さらに、情報が取得できなかった場合は空欄にするよう指示していたにもかかわらず、AIはもっともらしい嘘の情報を自信満々に埋めてきたことです。間違いならまだしも、架空の情報を平然と書いてくる。「空欄でいい」と言っているのに、なぜ嘘をつくのか。 釈然としないまま、別のAIで同じ作業を依頼してみました。驚いたことに、結果は同じでした。取得できなかった項目に、
6月1日読了時間: 4分
義務と義理
先日の勉強会で、「義務と義理」というテーマの話がありました。まず「義務」とは何か。簡単に言えば、「やらなければならないこと」です。仕事であれば、契約で決まっていること、給料をもらっているから、なすべきこと。「これは自分の義務か、義務ではないか」をまず判断して、義務であればやる、義務でなければやらない。そういう考え方です。 そしてこの考え方の根底にあるのが、損得勘定です。義務かどうかを判断する基準が、結局のところ「損か得か」「やらないと困るか、やらなくても問題ないか」になっている。 義務で動く人は、必要最低限のことはこなしますが、それ以上はしません。言われたことはやるが、言われていないことはやらない。頼まれたことはやるが、頼まれていないことはやらない。そういう生き方だと教えていただきました。 では「義理」とは何か。これは少し違います。義理とは、これまでお世話になった方への恩を感じて動くことです。「あの人にはこういうことをしていただいた」「あの縁がなければ今の自分はなかった」という事実をしっかりと認めた上で、「だからこそ、自分にできることをしたい」と
5月15日読了時間: 3分