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「いいことをした話」にならない理由
私は、マイルールとして、公衆トイレを使わせていただいたときは、自分の体が触れるところ(便座)を拭いてから出ることにしています。便器の中まできれいにするつもりはありません。そこまではルールにしていません。やっている理由は「使わせてもらったから、元に戻す」という感覚です。 先日、急いで入った公衆トイレで、便器の中に汚物が付いているのを見ました。正直、少しげんなりしました。それは明らかに、私のマイルールの範囲を超えています。便器の中まできれいにすることは、自分に課していません。「これは自分の仕事じゃない」「ここまでやる必要はない」と、頭ではすぐにそう思いました。 そう思いながら用を足していたのですが、「これはルールじゃない」と思えば思うほど、意識はそこに向いてしまいます。水を流したあと、もう一度便器を見たときに、なぜかそのまま出ていく自分に引っかかりを感じました。誰に見られているわけでもないのに、「逃げるのか?」と問われているような気もしました。 少しの間、そこで立ち止まりました。正直に言うと、めんどくさいという気持ちの方が強かったです。別にやらなくて
5 日前読了時間: 3分
今年の挑戦
あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。 今年の挑戦は、スカイダイビングにしました。私は、「一年に一つ、新しいことに挑戦する」ということを続けてきました。人から見れば小さなこともあれば、少し変わったこともあります。富士山に登る。100kmを歩く。極寒の五十鈴川に浸かる。ニュースレターを発行。バンジージャンプを飛ぶ。P/Lの小冊子を作る。複写はがきを一万枚。フルマラソンを走る。そして昨年は10卓MGに挑戦しました。 それぞれ内容も重さも違いますが、共通しているのは「その年を象徴する一つ」がはっきり記憶に残っていることです。不思議なもので、「あの年は何をしていたか」と振り返ると、その挑戦が自然に浮かびます。 そのときの努力や準備、周囲とのやり取り、終えたあとの感覚まで一緒に思い出されます。楽しかったことも、しんどかったことも含めて、その年を代表する出来事として強く記憶されます。 もしこの「一年に一つ」を意識していなかったらどうなっていたでしょうか。仕事に追われ、日々の予定をこなして、気がつけば一年が終わる。そんな年が続いていた
1月1日読了時間: 3分
「会社は大丈夫か」と声をかけられて気づいたこと
私の父は、私が中学生の時に脱サラして起業し、そして私が高校1年の冬に倒産しました。母が涙ながらに「このお金を隠しておいて」と新聞紙に包まれたお金を渡してきた光景は、今でも鮮明に覚えています。 倒産後、数年して父は、再び商売を始めました。しかし大学生だった私は、「あれだけ迷惑をかけておいて、また商売をするのか」と怒りがこみ上げ、父の行動を受け入れることができませんでした。実家にも、できるだけ帰らないようにしていました。 そんな背景があったため、私は卒業後は安定を求めて大企業へ就職し、「経営には二度と関わらない」と心に決めていました。 ところが就職して数年後、母から「お父さんの顔が真っ黄色やねん…」と今にも泣き出しそうな声で電話がありました。急いで病院に行くと、父は弱り切った姿でベッドに座っていました。すぐに大学病院へ転院し、その夜には母から「今から緊急手術」という連絡が入りました。 母は病院に付きっきりになり、会社を継ぐ予定だった弟が急きょ退職し、ひとりで会社を支えることになりました。しかし、引き継ぎも経営の知識もない状態で背負うには、あまりにも重
2025年12月15日読了時間: 3分


1か月早い誕生日パーティー
先月、従業員さんからこんなふうに声をかけられました。「社長の誕生日に、パーティーをしたいのですが、予定空いてますか?」社長としては、胸を張って「もちろん空けてあるよ」と言いたいところです。 その日は、私が自分で入れた研修がガッツリ入っている日でした。“完全に自分のせいで空いていない”という、この情けなさ。とはいえ、どうしようもないので、泣く泣く「すみません、その日は無理です…」と伝えました。 すると、従業員さんは嫌な顔ひとつせず、「大丈夫ですよ。別の日にします」と、まるで私が悪くないかのようにフォローしてくれました。その優しさに、胸が熱くなりました。 その数日後のことです。「社長、11月23日か24日は空いてますか?」と改めて聞かれました。スケジュールを見ると24日は空いていたので、そう伝えると、「では、1か月ほど早いですが、その日に誕生日パーティーをします」と元気よく返ってきました。 「いや、誕生日は12月やけど!?」という心のツッコミを飲み込みながら、“なぜ1か月早いのか…”という疑問を抱えつつ当日を迎えました。 案内されたお店の入り口をくぐ
2025年12月1日読了時間: 4分
ペットボトルの一件で気づいた「傲慢さ」
私は、自宅周辺のゴミ拾いをしています。以前は月1回でしたが、最近は、週末の犬の散歩に合わせてごみ拾いをするようになり、月に3-4回程度になりました。回数が増え役立っているという実感がわいてきました。 ごみの量が増えてきたので、妻から市が提供してくれている「不法投棄物等回収専用ごみ袋」を使うように提案され、専用袋を使うことにしました。45Lと大きい袋でしたので、3-4回程度ごみ拾いをしないと満杯になりません。 先日、ゴミ拾いに出ようとすると「ペットボトルは分別してね」と妻から言われました。理由を聞くと、「この前はペットボトルを分別していなかったから持って行ってくれなかった」とのこと。 その瞬間、私は、ごみを持っていかなかったごみ収集者に対してイラッとしました。「どうせ汚れていて燃やすだけなのに」「地域のためにやっているのに、いちいち細かいな……」心の中にそんな言葉が浮かんできたのです。その場では、妻に「じゃあ、ペットボトルは拾ってこないよ」と笑って出ていきました。 モヤモヤしながらもゴミを拾っていると、以前拝見した鍵山秀三郎さんが掃除をされている動
2025年11月15日読了時間: 4分
続けるしかない人になるために
先日、10卓MG(マネジメントゲーム)が無事に終わりました。参加してくださった方々、支えてくださった方々の顔を思い浮かべながら、感謝の気持ちを込めて70枚のハガキを書きました。 その後、頂いた感想文にコメントを返し、さらに翌週・翌々週と別の会場でインストラクターを務めました。とても充実した毎日でした。その一方でニュースレターの発行日が近づいているのを知りながら、一つも手を付けずにいました。そのときは、自分に都合のよい言い訳をしていました。 「なんとかなるだろう」「今日は忙しいから」「自分はよくやっている」。そう自分を甘やかしているうちに、気づけば発行日を過ぎていました。この原稿を書きながら、私は師匠の言葉を思い出します。「信頼は積み上げるのに時間がかかるが、失うのは一瞬だ。」まさにその通りです。 どれほど努力を重ねても、どれほど多くの人に応援してもらっても、たった一つの油断や怠慢で、信頼という積み木は崩れてしまう。今回のニュースレターの遅れは、私にとって大きな戒めの出来事になりました。 師匠からは、「コツコツと努力を積み上げることの大切さ」を常に
2025年11月1日読了時間: 4分


自力有限、他力無限
10月14〜15日に東京で開催した「11卓MG(マネジメントゲーム)研修」は、私にとって忘れられない出来事になりました。三重県在住の私が、東京という土地で、しかも66名もの方々に参加していただける研修を主催できたことは、決して自分の力だけで成し得たことではありません。 今回ほど、師匠から教わっている「自力有限・他力無限」という言葉の意味を実感したことはありませんでした。 私はこれまで、「自分が努力すれば何とかなる」と思い込んでいました。しかし、この研修の成功を通して、自分一人の力には限界があること、そして人の支えを頂くことで想像を超える結果が生まれることを学びました。 この研修の成功は、多くの方々の「他力」を集めることが出来たからです。昨年の6月に「10卓のMGをやろう。」と背中を押してくれた神橋さん、國澤さん。 「そんなに大勢が入る会場をどうしよう」と悩んでいたとき、会場の情報を教えてくれたMG仲間。 集客が思うように伸びず焦っていたとき、「辻さんのMGにかける熱い思いを文章にして伝えたらいいですよ」と温かいアドバイスをくれた前田さん。...
2025年10月15日読了時間: 4分
気づけなかったサングラスの色
先月の勉強会でのこと。師匠が参加者のAさんとBさんに向かって「お二人は、人は怖いものという概念があるように思うよ」とおっしゃいました。その言葉を聞いたとき、「なるほど、確かにそんな印象はあるなぁ」と感じました。しかし、同時に「自分はそれとは違う」とも思っていました。 その後、師匠から「同じようにMGを教えているけれど、辻さんと私との違いは何だろう」と質問を受けました。私は返答に窮して、「違いはあると思いますが、具体的にはよく分かりません」と答えました。すると師匠はこうおっしゃったのです。 「辻さんは、人を恐れているようにみえる。別の言い方をすると、信頼していないように見える。私だったら、もっと儲けたいから、うまくいっている人に自分のMGを見てもらったり、いろいろと聞きに行く。でも、辻さんはそれをしない。それは、相手を信用していないからだよ。」と言われました。 人を怖がっていると言われても、あまりピンと来なかったのですが、「人を信頼していない」と言われると、思い当たることがありました。私が高校生の頃、父の会社が倒産するという経験をしました。その原因
2025年10月1日読了時間: 4分
三日坊主で構わない
私は経営の師匠に10年以上お世話になっています。これまで本当に多くのアドバイスや指導をいただいてきましたが、振り返ってみると、結局は自分の「得意なこと」や「そこまで嫌じゃないこと」ばかりを選んで取り組んできたように思います。...
2025年9月15日読了時間: 3分
大曲花火大会
先日、 全国的に有名な大曲の花火を見てきました。テレビや写真でしか見たことがなかったのですが、実際に目の前で打ち上がる迫力と美しさは、言葉では表せないほどでした。 そして何よりも、その花火をこのように最高の環境で楽しめたのは、秋田でスーパーマーケットを経営されていたSさん、...
2025年9月1日読了時間: 3分
「黒川の女たち」からの学び
「黒川の女たち」という映画が上映されています。あらすじは、終戦直前、ソ連軍が満洲へ侵攻し、多くの日本人開拓団が取り残されるところから始まります。 逃げ場を失い、集団自決を選んだ団もあれば、この作品の中心となる黒川開拓団は、生き延びるためにある決断を下しました。...
2025年8月15日読了時間: 4分
「効率的に」に潜む罠
ある日、従業員さんの出社の様子を見ていて、「効率的にやっているつもりでも、それがあだになることがあるな」と感じた出来事がありました。 弊社の敷地は、道路から入るとすぐに食堂があり、そこにタイムカードがあります。食堂の隣が事務所で、駐車場は少し奥にあります。駐車場から食堂まで...
2025年8月1日読了時間: 3分
成果と妥協の分かれ道
2年前に、私のMG(マネジメントゲーム)に参加し、その後も何度か参加をしてくださっているKさんという方がいらっしゃいます。Kさんは、数十社の会社を経営されているビジネスオーナーです。 初めてお会いした際にKさんがおっしゃった言葉が、今でも心に残っています。「若い頃、決算書が全く分からなかった。どうやって勉強すればいいのかも分からなかった。だから上場企業の有価証券報告書を買ってきて、それを分析しながら読み方を覚えたんです。」 今ではネットで簡単に取得できますが、当時は書店で購入するしかありませんでした。まぁまぁ値段もしたように思います。Kさんは、本当に理解するために、お金と時間を惜しまずに、努力をする、本当に立派な方だと感じました。 そんなKさんが、グループLINEのような場で、印象的な内容を投稿してくださいました。素敵な言葉だったので、私自身の体験も交えて文章にまとめてみました。 Kさんは2023年に「MG300期を1年で達成する」という挑戦をしていました。その姿に対して、周囲からは「やりすぎでは?」という声も多くあったそうです。(300期を達成
2025年7月15日読了時間: 5分
正しさの背後にあるもの
私は、経営の勉強会に参加をしています。この勉強会では受講者が実践したことや学んだことなど経営に役立つことを、順番に一週間のブログを書くという実践があります。書いてもらったブログに対して受講者が毎日コメントをしています。 先日、塾長から明日からは勉強会に参加している人のみコメ...
2025年7月1日読了時間: 3分
古文を学ぶ理由
「古文の勉強を、なんでしなければならいの?」と思ったことはないでしょうか? 祇園精舎の鐘の音なんか、将来絶対使わないやんと私は思っていました。しかし、古文の先生に理由を聞くのは怖くて聞きませんでした。結局大人になっても古文を学ぶ理由は分からないままでした。...
2025年6月15日読了時間: 3分
人には逃げずにクリアーすべき課題がある
先月に、師匠のMG研修に参加をしました。このMG研修は、軽度の障害を持ったAさんが参加されていました。健常者にとってもなかなか大変なMG研修にAさんを参加させるのは、どんな狙いがあるのかと思いました。 その場で質問はしなかったので、意図は分かりませんでした。ただ、AさんがM...
2025年6月1日読了時間: 3分
國澤麦酒4周年記念MG
先月の4月26日に、國澤麦酒設立4周年記念 でMGを開催しました。4周年記念なので、 國澤社長に何かサプライズのプレゼントを したいと思って何が良いかと考えました。 國澤社長は、麦酒事業を始める前に、 50年以上続く印刷会社を父親から継承しました。...
2025年5月15日読了時間: 3分
他力は無限
私は、軽作業の請負という事業も行っています。紙箱にお菓子を詰め合わせをして、包装をして、最後にシュリンク包装というフィルム掛けをする加工賃の仕事です。 昨年からこのシュリンク包装機の調子が悪く、穴が開くという不良が多く発生するようになりました。穴が開くと製品として認められず...
2025年5月1日読了時間: 3分


退職代行業の真の姿!?
4月1日は、入社式のニュースがたくさん聞かれます。とても微笑ましく思いますが、最近は、すぐに退職する方もいて、それも退職代行を利用するようです。退職理由は、いろいろあろうとは思いますが、自分で退職を申し出ないことには、どうなんだろうという思いがありました。...
2025年4月15日読了時間: 3分


MQ会計を豊富な事例で学べる小冊子
「利益のルールを学ぶと赤字体質の会社が儲かる会社に変わる」が完成しました。MQ会計をたくさんの図表を使って、豊富な事例で解説をしています。初心者の方からとても分かりやすいと好評を得ています。 第一章を公開させていただいています。ご笑読いただけましたら幸いです。...
2022年9月1日読了時間: 6分