K社 社内MG
マネジメントゲーム(MG研修)とは
マネジメントゲームは、2日間で、製造業の社長を5年分疑似体験します。機械を投資したり、人を採用したり、販売力強化、価格競争力強化などの投資をして、他社と差別化していきます。そして、販売を重ねて、自己資本を伸ばしていくという研修です。決算も専用の用紙を使って、自分で行います。
私はこの研修のお陰で、税理士でもないのに、決算書を解説する本を書きました。また、社員にもこの研修に、参加してもらいました。おかげで、社長の仕事とはどういうことなのか? 儲けるとはどういうことなのか? が理解してもらえました。
ここで質問があります。利益を2倍にするのに、売上は何倍にする必要があるでしょうか?
2倍だと思われたかもしれません。私は、この研修を受講する前はそう思っていました。売上を2倍にす
るということは、2倍働く事になりますよね。やりますか? 私は嫌です(笑)。
もし、社長が今年は利益を倍増するぞ! と年初めに声高らかに宣言しても、多くの社員は、それは無理だろうと思っているはずです。そんなモチベーションが下がっている状態だと2倍どころか現状維持さえ危ないかもしれません。
だけど、この研修を受講して、そんなに働かなくても利益が2倍になることが分かりました。詳細は省きますが、数%の値上げや10%程度の増客で利益が2倍になるのです。2倍も頑張らなくても、利益が2倍になるのでしたら、私は頑張ろうと思いました。
この研修を受講するまでの私は、営業へ行って、会社に帰ってからたくさんの見積もりを書いていました。この作業が大変でした。営業件数を減らそうかと思ったこともありました。
今では、マネジメントゲームで、社員が利益の構造を理解しているので、見積書の作成は事務員さんにやってもらっています。
今の営業は、顧客との商談が終わったら、すぐに、事務所に電話をして、決まったルールに従って見積もりを作成してもらいます。そしてすぐに、お客さんへ見積もりをメールしてもらっています。私も楽になりましたし、お客さんもすぐに見積もりが届くので喜んでもらっています。
また、私はこのマネジメントゲームの講師をしています。先ほども述べました通り、研修は二日間です。講師をしている二日間に電話がかかってくることは、ほとんどありません。事務所ですべて対応をしてくれています。これができるのもマネジメントゲームの研修のおかげで、社長ならこのように判断するだろうという基準が揃ったからです。
良いことばかりを言ってきましたが、この研修には、欠点があります。それは、二日間と言う時間がかかるだけでなく、一回ではなかなか理解できないのです。
スポーツでも勉強でも1回の練習や一日勉強をしただけでうまくなるでしょうか? どんな天才でも反復練習をしていると思います。この研修も同じです。何度も繰り返す必要があるのです。私の経験ですが、最低でも5回、10日間はやってもらわないと身に付きません。
ただし、一度身に着ければ、何度でも使えます。自転車が乗れるようになれば、しばらく乗らなくても、乗れるのと似た感覚です。ぜひマネジメントゲームを、社内で取り入れて、全員経営に向かってください。
同卓はライバル会社
一卓5~6名でゲームを行います。販売は、入札制です。周りの人がライバル会社になります。
他社と差別化
他社と販売能力や価格競争力、製造能力を差別化し、販売数量を伸ばします。
決算書が分かる
経理を知らなくても自分自身で決算ができます。研修を繰り返すことで自社の決算書が読めるようになります。
経営計画を作成
売上を狙うのではなく、利益(ゴール)からの逆算が身に付きます。
利益が分かる
決算書では、分かりにくい「利益」が分かるようになり、要素で考えることができるようになります。
気づきを促す
同じ時間、同じ回数意思決定をしていますが、結果は大きく違います。その違いは意思決定の精度の差にあります。