素敵な気遣い
最近、体験した素敵な気遣いを二つ紹介させていただきます。小さな気遣いは、人間関係の潤滑剤だと思った事例です。
先日、東京出張で13時にアポイントをいただいたお客さんの会社へ向かいました。電車の乗り換えがうまくいかずに、約束していた時間に間に合いそうにありませんでした。
途中で、お客さんに「13時にアポイント頂いていましたが、ちょっと遅れそうです。15分くらいに到着するとは思います。すみません」と連絡をすると、先方の方からは、びっくりするお言葉が返ってきました。
たいていは、「わかりました。」と手短に返事をするか、丁寧な方だと、「焦らずに来てくださいね。」とこちらのことを気遣ってくれます。それが、「私の手帳を確認したら13時半なっていますよ。」とおっしゃるのです。
私は、アポイントの時間に間違いがあったら困るので、アポイントをいただいたらすぐにグーグルカレンダーに入力しています。動揺しながらも「あ、そうでしたか」と手短に答えて電車に乗った後に、これで、駅を降りてから走る必要はないなぁという思いが沸いてきました。
もしお客さんから「焦らずに来てください」と言われたとしても、その言葉通りに行動はしにくいです。約束の時間に遅れている以上、少しでも早く到着しようと走っていたと思います。相手の素敵な気遣いのおかげで、少し余裕を持って行動することができました。お客さんから助けていただいた気がしました。
もうひとつは、今年からボランティア活動を始めました。知り合いのデイサービスの会社で協力をさせてもらっています。
利用者の高齢の女性(Aさん)が、近くの観光地へ遊びに行きたいと言われました。それで、職員の方(Xさん)、私の三人で車で観光地に向かいました。車の中でAさんが「以前に行った時には、魚の塩焼きがあったのよ。あれがおいしかったから、また食べたいわ。三人で食べて思い出にしましょう。支払いは私がするから」と言われました。
Xさんは「それは悪いです。自分達の分は自分達で払いますよ」と答えられましたが、Aさんは3人分を支払うと譲りませんでした。私たちが折れることにしました。
観光地の近くの駐車場に車を停められました。Aさんが、「いいよ。私がここの代金も支払うから」とおっしゃいました。Xさんが「ここは知り合いのお店なので大丈夫です」と答えられたので、今度はAさんが折れくれました。
そして、三人で観光地を巡りました。帰り道に、魚の串焼きがありました。三人で串焼きを食べました。おっしゃる通り、美味しかったです。Aさんは足が悪いので私と二人でお店で待って、Xさんが車を取りに戻ることになりました。
車に乗り込みXさんが「Aさん、あの観光地の水がいいですよね。あの水で作った豆腐があるのですが、食べられますか?」と言われました。
勝手な想像ではありますが、ご高齢のAさんの金銭面での負担を少しでも減らそうと、Xがんが駐車したお店の商品を買って、駐車場代を無料にされたのだと思いました。
東京のお客様、Xさんの気遣いが素敵だと思いました。こんな気遣いができる人に少しでも近づきたいなぁと思いました。
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