人生を豊かにするために
- 辻 敏充
- 3月1日
- 読了時間: 3分
更新日:3月2日

私は、経営の師匠から、人生を豊かにするためには、自力で頑張るのではなく他力を集めることが大事で、この他力を集めるには、3つのポイントがあると教えていただいています。
1.目的に向かって(苦手なことにも)一生懸命に取り組む。
2.他人の支えを認めて、少しでもお返ししようとする。
3.人の幸せのために損を引き受ける
の3つです。
1については、人はやりたいことはやりますが、やりたくないことはやらないものです。だから、やりたくないことにも本気で取り組むようなら、その人は信用できます。
2については、自分のことを過信している傲慢な人には、人からの応援は集まりません。だから、他者からの支えを認めて、少しでもそれに対してお返ししようとする気持ちが大事です。
3については、あさましい人は、自分の得しか考えていないので、人によって態度が変わり、人のための損を引き受けません。と教えていただいています。
私は、1についてはハガキを書いたり、このニュースレターも遅れながらも続けたり、寄付をしたりと少しは努力しているつもりです。ただ、2と3については、弱点だという認識があります。
昨日、娘の卒業式があり、参加をしてきました。式が終わり、娘たちは一旦教室へ戻っていきました。娘を待っている間に、見慣れない光景が表れました。「卒業おめでとう」とメッセージが書かれた花束やバルーンを持った両親と思われる人が通路を埋め尽くしているのです。
私は、この光景に違和感を感じました。両親がおめでとうと盛大に祝っているのが、なんか逆な感じがしました。
これを続けると、子供は、親から与えことが当たり前になり、していただいたことを認めにくい子になりそうな気がしました。していただくことが当たり前で、社会に出れば周りと衝突をするかもしれないと思いました。
いろんな考えがあるので、妻に私の考え方を確認したら、賛同してくれて、安心をしました。
しばらくすると娘が大きな紙袋を抱えて、私たちのもとにやってきました。袋の中には、二つ花束が入っていました。私が「クラブの後輩からもらったのか? それは良かったなぁ」と言いました。
すると娘が、「この小さい方はとーさん、これはかーさんへ。大きいと、とーさん面倒くさがるでしょ」と言って花束を私たちに手渡してくれました。娘のサプライズに夫婦ともに「ありがとう」としか声が出ませんでした。
娘が友達のところへ去って行ってから、妻が「こういう気遣いができるのが女の子だね。また、とーさんのことをよく分かっているね」と言って笑ってました。
娘は、他力を集める2を実践していました。私がこのことを教えたことはなく、妻の教育のおかげだと感謝をしました。
もう18歳ですので、これからは親からの支援ではなく、他力を集めて豊かな人生を娘が作っていって欲しいと思います。私も娘に恥じない行動をしていきたいと思います。
娘さんのご卒業おめでとうございます!ご両親への感謝の花束を用意されている娘さんは、ちゃんと周りの支えを理解されておられ、他者からの応援を集められる方だと思います。ちなみに、私の娘は、自分で花束をアレンジし、写真撮影用に準備しておりました。。。私の教育が間違っておりました。
いい話です。