お祝いの会の後の事件!?
- 辻 敏充
- 4月1日
- 読了時間: 3分
125号(3月1日発行)で、娘の卒業式のことでの出来事を書きました。奥さんのおかげで、見落としがちなしていただいたことにお返しできる子に育ったとありがたく感じていました。
先日、娘の大学合格祝いで家族で食事に行きました。その時に、母校(高校)の話になりました。私と息子は公立高校で、妻と娘はプロテスタント系の同じ私立高校です。娘は妻の後輩ということです。
息子から高校に対して不満を聞いたことはなく、ただ電車の便が悪いことに対しては、文句を言ってました。私も息子も高校に対して愛着はあまりないと話していました。
娘は、高校に対して、校則はもちろん、行事の運営方法にさえ文句を言うことが多く、高校が嫌いなのかと思うことさえありました。今回改めて聞いてみると、娘は高校にとても愛着を感じていて、妻も同じようでした。
特に印象的だったのが、「愛と奉仕の精神(で社会に貢献する)」という学校の教育方針を二人とも覚えているのです。私も、息子も学校の教育方針があったと思いますが、全く覚えていません。
この差を考える前に、食事会の後に起こったある事件について話をします。食事会は大阪で行いました。子供たちと私たちは別々でお店に行き、食事をして、先ほどの話などをしました。帰りの電車の中で事件が起こったのです。
隣に座っている息子から、恥ずかしさもあったのだと思います。小さな声で「今までありがとう」といって、紙袋が渡されました。中身を確認すると、コーヒーとタンブラーが入っていました。会社で使えるように考えてくれたようでうれしかったです。
通路を挟んで座っている妻が、「ありがとう。〇〇ちゃん」と言いながら、うっすらと涙していました。涙するほどのプレゼントってなんだ? と思いました。
「何をもらったの?」と聞くと「高校最後の1年間のお弁当をすべて写真に撮って冊子にしてくれて、その上コメントまで入っているの!」と言いました。
娘は、去年の3月以前から、このプレゼントを考えて、毎日毎日、キチンとお弁当を撮影し、コメントを残していたのです。していたことを認めて、少しでもお返しをしていることに、尊敬をしました。
娘が、これをやろうと思ったのは、妻の教えもあろうかと思いますが、「愛と奉仕の精神」をきっと口酸っぱく言い続けてきただろう高校のおかげだと思いました。
公立高校も私立高校もどちらにも、教育方針がしっかりあります。公立の先生は理念に共感して赴任するのではなく、教育委員会が決めるのだと思います。
私立の場合は、多分、教育方針に共感した教員が集まりやすいのだと思います。共感した教師が、生徒に伝えるから方針をキチンと覚えて行動レベルにまで影響を及ぼしているように思いました。
会社で言えば、理念があり、その理念に共感した従業員が集まり、そして事業を行っていくことが大事だと改めて気づかせていただきました。
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