「そんなところまで気が付くの?」
- 7月15日
- 読了時間: 3分
「そこを固定するの? そんなところにまで配慮するの?」そう驚かされた出来事がありました。
私はMGを受講された会社を、できるだけ見学させていただくようにしています。実際に現場を見ることで、次回参加していただいた際に、より身近な実例を用いて説明ができるようになるからです。
今回も、環境整備に力を入れている製造業の会社が開催する「会社見学会」に参加してきました。見学の2日前に届いたメールに添付されたPDFには、駐車場から歩行ルート、注意事項まで丁寧に記されていました。この時点で「この会社は違う」と感じていました。
当日はさらに二つの場面で衝撃を受けました。一つ目が、冒頭の出来事です。ノートPCを使用するために電源タップを社員さんにお願いしました。持ってきてくださったまでは当たり前です。
その後の行動に驚かされました。なんと、電源タップのコードを養生テープでテーブルに固定してくれたのです。「コードがぶらぶらして邪魔にならないように」という、細やかな配慮でした。
二つ目は、集合写真を撮影するときの所作です。カメラを持った社員さんが、フレームを見ながら全員が写るように後ろに下がりました。その際、参加者のカバンが邪魔になり、社員が移動させようとしてくれました。
彼女は膝を折り、カバンの持ち手を右手で持ち、左手で底をしっかりと支えて、丁寧に移動させたのです。その所作があまりにも自然で美しく、思わず目を奪われました。
社員さんの態度、そして見学の内容があまりに素晴らしかったので、MG仲間である環境整備に熱心な2社の社長に声をかけ、3社で見学をしてきました。
2回目の見学でも、対応してくれたのは同じ社員の方でした。お会いした瞬間に、「今回も電源タップが必要ですか?」と先回りして聞いてくださり、前回同様、養生テープでテーブルに固定してくれたのです。
「どこでこんなことを学んだのですか?」そう尋ねると、彼女は「今、指導を受けているコンサル会社の研修会場で、こうやっていたので」と、さらりと答えました。特別なことをしている感じが全くありませんでした。
ここで感じたのは、二つのことです。一つは、他者がやっていることに「良いな」と気づく感性の高さ。もう一つは、それを素直に実行する行動力です。これらは、一朝一夕で身に付くものではないと思います。
また、翌日に届いたお礼メールも素敵でした。紹介した2社の社長の名前と会社名がきちんと記載されていました。お礼メールを単なる業務としてこなすのではなく、来てくれた人一人一人と真摯に向き合っていることが伝わりました。
最初は、なぜこれほどレベルの高い行動ができるのか不思議でしたが、見学会の発表を聞いて納得しました。
この会社では、他社を見学する際に「良いところを50個見つける」訓練や、毎月の環境整備チェックで他部署の優れた点を見つけて発表する仕組みがあるそうです。
さらに海外視察でも社長自らが、視察先の会社の戦略や狙いを解説し、本質を掴む力を養っていると聞きました。
日常のあらゆる場面から「良いな」と気づく感性を磨き、それを素直に落とし込むことを愚直に実践されているのだと思いました。このコツコツとした地道な努力の積み重ねこそが、あの美しい所作や配慮の正体なのだと痛感しました。
私自身は、正直「気づく力」は低いと感じています。しかし、あの配慮や所作は特別な才能ではなく、環境整備と同じく「決めて、繰り返して、実践する」ことで育つものだと深く納得しました。
まずは私の気づく力を養うために、内観(していただいたことを認める。して差し上げたことを認める。ご迷惑をおかけしたことを認める)を丁寧に行っていきたいと思います。

コメント