社内研修にMG(マネジメントゲーム)を導入した3つの理由
- 4月24日
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マネジメントゲーム(MG)は、会社経営をゲーム形式で体験する実践型の研修です。参加者は製造業の社長となり、設備投資・採用・販売などの意思決定を5年分疑似体験しながら、最後に自分でP/L(損益計算書)やB/S(貸借対照表)を作成します。
私はMGを受講して経営が変わる実感を得ました。そして「これは自分だけでなく、社員にも受けてほしい」と思い、社内研修として導入することを決めました。その理由は3つあります。
理由① 社員との間にあるギャップを埋めたかったから
当時の私は営業に出ることが多く、事務所にいない時間が長い。電話をしているか、外に出ているか、打ち合わせに行っているか。社員から見ると、「忙しそうだけど、何をやっているのかよくわからない」という印象だったと思います。
私自身は私自身で、「自分ばかりが頑張っている」という感覚がありました。売上をつくるために動き回り、人脈を広げ、交渉をこなす。それでも社員には、その苦労がなかなか伝わらない。社員側にも、また別の不満がありました。「忙しいのはわかるけど、こちらの通常業務もよく見てほしい」という気持ちです。
お互いに悪意はない。しかしお互いに、相手の仕事が見えていない。このすれ違いが、じわじわと職場の空気を重くしていったようなな気がしていました。
MGでは、当初と同じ販売能力、製造能力のままで経営していると、じわじわと追い詰められていきます。ライバルは投資をして力をつけ、気づけば自分だけが取り残されている。現状維持のつもりでいても、相対的には衰退しているのです。この感覚を、ゲームの中で体で知ることになります。
この体験を自社に置き換えたとき、社長がなぜ動き続けるのかが見えてきます。売上を上げようとするのも、新しいことに挑戦しようとするのも、現状に甘んじていればライバルに置いていかれるとわかっているからです。社員にMGを体験してもらえれば、その意図が言葉を使わずに伝わると思いました。
私が感じていたあのすれ違いは、MGを受けてもらうことで解消できる。それが、社内に
MGを導入しようと思った最初の理由です。
理由② 経営に集中する時間が欲しかった。
当時の私当時の私の仕事には、見積書の作成とアポイントの調整がありました。どちらも時間がかかる仕事です。これを私がやり続けるのは、もったいないと思うようになりました。
見積書の作成といっても、私が利益率を指示して、社員はその通りに数字を作る、という形です。たとえば「粗利を10%取りたいから、原価(V)に1.1倍して見積もりを出しておいて」という具合です。指示さえ出せれば、あとは社員に任せられる。私は確認するだけでいい。
ただそのためには、P(価格)とV(原価)という言葉の意味、そして価格と原価が利益にどう影響するかを、社員がわかっていなければなりません。意味がわからないまま計算だけさせても、間違いに気づけないからです。
MGを受けると、PとVの関係が体感としてわかります。その言葉が通じるようになれば、私が指示を出して社員が作成し、私が確認する、という流れができる。まずそう思いました。
次にアポイントの調整です。相手のスケジュールを確認し、目的を伝え、日時を話し合う。一件調整するだけでも、何度かやり取りが発生します。これも削減したいと思いました。
ただ、「やっておいて」とそのまま頼むのは違う。それでは「また社長が仕事を振ってきた」と受け取られてしまいます。
私が伝えたかったのはそうではなく、「翌期に向けて手を打つことが、いかに大切か」ということでした。会社が成長するためには、今の仕事をこなすだけでなく、次の手を考え、動く時間が必要です。社長がその時間をきちんと確保することの大切さを理解してもらいたい。その上で、アポイントの調整を担ってほしかったのです。
MGを受けてもらえれば、現状維持では会社が衰退するという感覚が体験としてわかります。だからこそ、社長が先を見て動く時間の意味が、自然と伝わると思いました。それが2つ目の理由です。
理由③ 給料の原資が、お客さんからのMQだと知ってほしかったから
社員さんの中には、給料を「会社からもらっている。あるいは社長からもらっている」と感じている人もいるかもしれません。しかし、それは正確ではありません。
給料の原資は、お客さんが払ってくれたお金です。正確に言えば、MQ(粗利)です。会社はそのMQ(粗利)の中から、社員の給料を支払っています。社長のポケットから出ているわけでも、会社が自動的に生み出しているわけでもない。お客さんがいて、はじめて給料が生まれるのです。
このことを、頭でわかっている社員は多いかもしれません。しかし、腹でわかっている社員は少ない。日々の仕事の中で、「自分の給料はお客さんから来ている」という感覚を持ちながら働いている社員は、なかなかいないのが現実です。
MGでは、自分が社長としてゲームを進める中で、MQ(粗利)がどこから生まれるかを体感します。お客さんに販売して初めてMQ(粗利)が生まれ、そこから経費が払われ、利益が残る。この流れをゲームの中で何度も経験することで、「PQ(売上)ではなくMQ(粗利)が会社を支えている」という感覚が、自然と身につきます。
社員にこれを体感してもらえれば、お客さんへの向き合い方が変わると思いました。「会社のために働く」ではなく、「お客さんがいるから自分たちの仕事が成り立っている」という当事者意識が生まれる。その意識の変化を期待して、MGを社内研修として導入することを決めました。それが3つ目の理由です。 まとめ
社内研修としてMGを導入した理由を、あらためて整理します。
①社員に社長の仕事を理解してほしかった ― 現状維持では会社が衰退するとMGで体感してもらうことで、社長が動き続ける意図が伝わると思った
②経営に集中する時間が欲しかった ― 見積作成やアポイント調整は必要な仕事だが、社長がやり続けると時間が足らない。それでは翌期のための準備の時間がなくなり、それでは差別化できないことを、MGで体感してもらいたかった
③給料の原資はお客さんのMQ(粗利)だと知ってほしかった ― 「会社からもらっている」ではなく、お客さんへの当事者意識を持ってほしかった
どれも、MGを受講して初めて気づいた、経営者としての切実な思いです。同じような悩みをお持ちの経営者の方に、社内MG研修が一つの選択肢として届けば幸いです。
社内へのMG導入について、人数・日程・費用などはお気軽にお問い合わせください。2卓(10名以上)から対応可能です。全国どちらへでも出張を承っています。
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