素敵な対応

今回は、私が体験した素敵な対応を紹介させていただきます。共通の知り合いの紹介でSさんとご縁をいただきました。Sさんは秋田県でスーパーマーケットを経営されていましたが、現在リタイアをされています。数年前にバリ島でのダイビングをご一緒させていただきました。事件が最終日に起こりました。私は、Sさんが持ってられた水中カメラの写真のデータが欲しくて、Sさんにお願いをしてSDカードから私のパソコンに移動をさせました。

その後、SDカードをSさんへお返しした後に「辻さんデータが読めないよ」とおっしゃいました。びっくりして私のパソコンでも確認しましたが先ほどまで認識していたSDカードを認識しません。


やっちまった。SDカードのデータを壊してしまった。すぐにSさんに「すみません」と謝りました。「日本に帰ったら、データを救出することはできると思います。費用は請求してください。」と言いました。この後、何を言ったのかは覚えてないんですが、たぶんしつこく謝っていたんでしょう。Sさんから一言「辻さん、また一緒にバリに来たらいいんだよ。」と笑顔でおっしゃってくれました。この一言は助けられた思いでした。


データを破壊したことを一言も責めることなく、相手のことを思って、優しい言葉をかけられるのは、頭が下がる思いでした。帰国後、Sさんから小包がきていました。中に、バリでの写真集でした。とてもうれしかったです。そこに「不良だったのはマイクロSDのアダプターでした、取り替えたら問題なく読めました」とメッセージがありました(笑)。


また別の話ですが、東京出張でのことです。13時にアポイントをいただいた会社へ向かいました。電車の乗り換えがうまくいかずに、約束していた時間に間に合いそうにありませんでした。慌てながら、お客様に「13時にアポイント頂いていましたが、ちょっと遅れそうです。15分くらい遅れて到着するとは思います。すみません」と連絡をすると、先方の方からは、びっくりするお言葉が返ってきました。


たいていは、「わかりました。」と手短に返事をするか、相手を気遣って「焦らずに来てくださいね。」です。それが、「私の手帳を確認したら13時半になっていますよ。」とおっしゃるのです。私は、アポイントの時間に間違いがあったら困るので、アポイントをいただいたらすぐにお会いする日時を書いたはがきを出しています。そして自分の手帳にも記入をしています。アポイントの時間を間違うはずがないのです。


動揺しながらも「あ、そうでしたか」と手短に答えました。電話を切った後、おかげで必要以上にあわてることはないなぁという思いが沸いてきました。もし相手から「焦らずに来てください」と言われても、その言葉通りに行動はしにくいです。約束の時間に遅れている以上、少しでも早く到着しようと慌てて行動をしていたと思います。相手の素敵なウソのおかげで、少し余裕を持って行動することができました。


このような相手のことをおもんばかる素敵な対応をしていきたいと思いました。

最新記事

すべて表示

弱点にこそ人生のカギがある

「長所は伸ばしたほうがいいよ」と言われたことはないでしょうか? 何の違和感もなく、これが正しいことだと思っていました。 ある時、経営の勉強会で講師の方が、「長所を伸ばすことは確かに大事ですが、短所にこそ上手くいく鍵があります」と言われました。短所に鍵がある? 今までとは180度違う考え方に戸惑いました。 「いくら素晴らしい技術や商品の会社であっても納期が遅かったら、あるいはいつになるかよく分からな

部下の指導

部下が不適切な行動をしていたときに、ここで部下に注意をしたらいいのか?スルーして次にしようかと悩んだことはありませんか?私は部下の指導について体系的に学んだことがありませんでした。それで自分がキチンとやってないのに、部下を指導するのを躊躇することが多かったです。 先日、ある方から部下の指導の考え方を教えていただきました。その時に、私のやっていることは、上司としての責任を放棄していると言われました。