ベテラン経営者に学ぶ

私は、マネジメントゲームという経営ゲームのインストラクターをさせていただいています。4月に二回開催しました。そこで70代の経営者のAさんとBさんが参加されました。そのことについて書いてみたいと思います。


Aさんは、サラリーマンを退職してから事業を始められた方でした。会計や経営が分からないので参加をしたと言っておられました。Aさんに、決算方法の手順を説明しますが、その手順通りに手が動かずに、何度か説明をしていると私の語気が少し(?)荒くなったことがありました。


「そこではないです。ここに書いてください」とか「足し算が間違えてます」と言って何度も消しゴムで消して、新しい数字を書き込んだり、電卓をもう一度計算してもらいました。全く嫌な顔をせずに私の言われたとおりにやろうとされるこの素直さには素晴らしいと思いました。


決算の提出は最後になりました。遅くなったことを他人(講師)のせいにはせずに自分の理解力が悪いから遅くなったと反省されていました。この謙虚さには頭が下がる思いでした。

一回目のMG研修は、ルールを覚える。記帳する。計算する。入札をするなどやることが多くて大変です。70代にもなったら体力的にもこたえていたと思います。それでも懇親会まで参加され、他の参加者の話を素直に聞かれていました。また参加者との交流を深められていました。


そして、2日後のウェブで開催した「世界一面白いかもしれないP/Lの講座」にまで申し込まれていました。本当に勉強熱心な方でした。


Bさんは、現役の経営者で、今回のMGには息子さんの勧めで参加をされたそうです。息子の勧めに従って行動する社長って素敵だなぁと思いました。


Bさんもどんなに分からないことがあっても決してマイナスの態度、表情は表しません。穏やかな態度のままです。講師や先輩の言われたとおりに間違えを直して、淡々と進めていきます。あるがままを受けて止められているのが素晴らしいと思いました。初めてのMGでも売上で上位に食い込まれていました。売るということにコミットメントされていました。初心者は一番安いの材料を少量買うのが普通です。Bさんは一番高いところからガッサリ買っていきます。この豪快さにはベテランが目を奪われました。


決算はかなり時間がかかられていました。提出する際には「遅くなってご迷惑をおかけしました」と私に謝罪されました。他人の学ぶ時間を奪ったことに謝罪されているのだと思いました。こういう他人に及ぶ迷惑は見落としがちなことです。それに気づきて、素直に謝罪されたことが素晴らしいと思いました。


お昼の自己紹介の時には、今年中には社長を交代するつもりだとおっしゃっていました。感想文には、私のようものにも「息子をよろしくお願いします」と書かれていました。永年経営をしていて、また自分よりも年が若いものに、息子のことをお願いしますと頭を下げられる謙虚さには頭が下がる思いでした。会社のことを心配はしているけども息子さんを信頼して社長交代を意思決定されたことも素晴らしいですね。


お二人のように70代になって、学ぼうとする意欲を持ちたいですし、自分よりも若いものから言われても聞き入れる素直さを持っていたいと思いました。



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