弱点にこそ人生のカギがある

「長所は伸ばしたほうがいいよ」と言われたことはないでしょうか? 何の違和感もなく、これが正しいことだと思っていました。


ある時、経営の勉強会で講師の方が、「長所を伸ばすことは確かに大事ですが、短所にこそ上手くいく鍵があります」と言われました。短所に鍵がある? 今までとは180度違う考え方に戸惑いました。


「いくら素晴らしい技術や商品の会社であっても納期が遅かったら、あるいはいつになるかよく分からないという納期の会社だったらどうでしょうか?」

確かに、そんな会社とはできたら取引したくないなぁと思いました。


「いくら健康のためにサプリメントを飲んだり、筋トレしたり、健康診断をしていても、たった一滴の猛毒を飲めば死ぬように、猛毒のような短所はその人や会社の評価を下げるのですよ」


えらく極端な例だなぁと思っていると具体的な例を挙げて説明をしてくれました。以下は講師の言葉です。


どんなに料理が上手なお店でも食中毒がでたら営業することも叶いません。どんなに売り上げを上げるセールスマンでも会社のお金に手を付けたら会社にいられません。努力してもなかなかうまくいかないのは短所が邪魔しているからだと思うのです。


皆さんの部下にこういう人はいませんか?


言っていることは正しいのに、人の意見を受け入れないため、周りから煙たがられている人。仕事はよくやっているのに、人に対する態度がキツイため嫌われている人。人にやさしいのに、時間にルーズなため信頼されない人。人一倍仕事をしているのに、仕事が雑なため、なかなか評価が上がらない人。こういう人たちはいくら長所を伸ばしても、短所のために評価は上がらないと思います。


昔のお風呂桶は、木でできていました。その側面の木の高さがまちまちだったとします。水はどこまで入るでしょうか? 一番低いところまでしか水が入りませんね。この一番低いところが人の短所なのです。人からの評価はこの水の量なのです。いくら他の部分を高くしても水の入る量は変わりません。同じように、短所を直さない限り、いくら長所を伸ばしても評価は変わらないと思います。


決して、短所を克服しろとは言いません。短所を見えなくするのが大事なのです。見せなければ短所がないのと同じなのです。だから、自分の短所かどこかキチンと把握していて、その穴に落ちないようにすればいいのです。


人付き合いが悪い人なら、人を好きになる必要はないです。人と合ったら笑顔で挨拶する。行動を変えていくことが大事です。短所は嫌う必要もありません。水泳の寺川綾さん、スピードスケート清水宏保さん、フィギュアスケートの羽生結弦さんは、喘息持ちだそうです。運動がしにくいはずの喘息を持っているのにオリンピック選手となりメダルを取っているのです。彼らは喘息という短所をもっていたからこそ、そこを克服しようとしてよい結果を得たのです。


私は、個人でいえば、長所は伸ばすもの。会社で言えば、得意な分野を伸ばす。得意なことを磨くことが正しいと思っていました。講師の話を聞かせていただき、自分自身の短所や会社の弱いところで評価されることもあると思いました。弱点や短所を嫌うのではなく、あるものとして認めて、上手に付き合っていきたいと思いました。




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