分かったつもり

「これからテストするよ。小学生5年の問題だから、大丈夫だよ。皆満点だよね。」と今月の勉強会で、師匠が言いました。何のテストをするのかとドキドキしていました。「ハイそれでは用紙を裏返して」と言われました。目の前に表れたのは、分数の計算。それもA3一枚に、63問もあるのです。


次の言葉にさらに驚きました。「小学生5年の問題だから、15分でできるでしょ。」これはスピード勝負だなぁと思いました。早速名前を書いて、計算しました。通分して、足し算、引き算しているとどんどんと時間がたっていきます。


5・11/14+2・47/56=


を見た瞬間に、もう無理と思いました。その時に、目にしたものは、右側にあった「役分しなさい」の問題でした。一問目は、「36/54=」これだと通分の手間が減ります。挽回するならここだと思って、どんどんと進めていきます。


「ハイ、終わり」と言われました。できていたのが半分にも満たないことに、がっかりしました。その上、名前の下に書いていた指示に、さらに追い打ちをかけました。「1)から順に解くこと」と書かれていました。これで、9問しか採点対象ではなくなりました。


そうは言っても9問は合っているだろと思っていたら、結果は、何と1点でした(涙)。小学校5年生は、○○〇にしないとダメだったんです。忘れていました。


師匠から「これが身についていることとわかっていると思っていることの違いだよ。小学校5年生の問題だから、時間をかければ解くことができるはず、そのレベルはわかっているつもりのレベルで身についているレベルではないんだよ! 計算の遅かった人の中で、整数部も一緒に通分してから、足したり引いたりしていてないよね。」


やってました(汗)。


「そうすると数が大きくなり計算が遅くなるよね。整数部、分数部を分けて計算すれば、数字が小さくなり計算は楽だよね。分数の基礎ができてないから、やったんだよ。この方法でいくら勉強しても15分ではできないよ。」


間違った方法ではいくらやっても、うまくいかないし、基礎は大事だということを、この体験で改めて気づきました。


「いろんな講義を聞いて知識を得ることと、やれることは違う。学んだことで満足する人が多いよね。分かっているつもりになる。学んだことを自社で活用するまでやらないと身についたことにならない。また、人生も経営も同じで、パッと閃かないと正しい判断はできない。自分では「わかっているつもり」「よく考えたつもり」でも、実はまったく根拠のない判断をしていることが多いかもしれないよ。パッと出ないとしたら、わかっているつもりだけで、本当はまだ身についていないのかもしれないよ!」と言われました。


師匠の会社には不登校や不良上がりの少年が多く、彼らに算数を教えようと思ったけども、上手に教えられなかったそうです。師匠は算数の基礎が身についてないからだと思って、小学1年の算数のドリルからやり直したそうです。この分数のところで躓いたそうです。何度も問題をやり直して15分で解けるようになったとおっしゃいました。ここまで徹底して基礎を学ぶ姿には尊敬しました。


私は講義を受講すれば、分かった気になっていました。それは聞いただけで身についてないと思いました。基礎を学ぶこと。身に着けるための反復練習の大切さ。学ぶ目的を見失わないなどに気づかせていただきました。


○○〇とは、帯分数です。仮分数では×でした(涙)。



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