一度きりの人生に悔いることなかりしか

9月に発売させていただきました「利益のルールを学ぶと赤字体質の会社が儲かる会社に変わる」が好評を得ていて、増版を続けています。一冊づつ小冊子を私が手売りしてたら、このような結果にはならなかったと思います。皆様のご協力のおかげだと感謝しています。


経営の師匠から、自力有限、他力無限と学んでいます。まさに今回のことだと思いました。今まで、自力一辺倒の生き方をしてきました。無駄な努力をたくさんしてきたなぁと改めて思いました。その失敗談を今後もニュースレターで公開していきたいと思います。


さて、今回のニュースレターは、「悔いる」をテーマに書いています。私には、経営を学んでいる勉強会で行われる課題で苦手なものが二つあります。一つはサバイバルです。見ず知らずの家を訪問して仕事をさせていただき1000円を頂いてくることです。突然見知らぬ人が来て、仕事をさせてくださいと言っても断られるほうが当たり前です。何度も断られると、ピンポンを押すのが怖くなり、ウロウロと散歩していることが多いです。


もう一つは、五誓の言葉です。監督官に、以下の5つの文章を伝えるという研修です。


一、 常に目的を明確にせよ。行動を具体的にし,方法を工夫せよ。一度きりの人生に悔いるところなかりしか。


一、 人との出会いを縁としろ。一期一会に悔いるところなかりしか。


一、 人の話しを真剣に聞け。心のキャッチボールに悔いるところなかりしか。


一、 不完全な自分と仲良くなれ。そして信じろ。自分の優しさ、可能性に悔いるところなかりしか。


一、 人の優しさに感謝して生きろ。そして感動をかえせ。今日まで生きてきたことに悔いるところなかりしか。


単にこれらの文字を伝えるのではなく、監督官に「伝わった!」と感じてもらえるまで合格しません。私はこの研修が苦手でなかなか合格しません。


不合格が続くと「この思いを誰に伝えたいですか?」と監督官から質問をされます。2~5は思い当たる節があり、その出来事をイメージしながら伝えると、監督官に伝わった感があります。


しかし、一つ目は何度やってもなかなか伝わりません。どうしたかと考えてみると、このフレーズは、今までの人生で後悔したことはないのか? と自分に問うているわけです。自分の人生を思い返してみえても、そんな悔いるほど出来事はありません。体験してないので、言葉に思いが乗らないのです。


私は失敗して後悔するのが嫌で、そんなに高い目標を設定したことがないからです。今まで、全力を出し切るまで努力することはなかったかもしれません。まぁそこそこでいいやとあきらめる人生を繰り返してきたように思います。その悔いることから逃げてきた私の考えが監督官に伝わっている感じ合格がもらえにくいように思います。


以前のニュースレターで滋賀ダイハツの後藤会長のことを紹介させていただきました。

コロナ前の後藤会長は、毎日1万歩を目標にして、クリアーするように、歩いてられました。


毎年、人間ドックもキチンと受けてられます。検査結果の数値が悪かったら好きなお酒でも断酒されたこともありました。健康を一番に優先されている印象がありました。コロナになってお会いすることはできなくなりましたが、きっとお元気なのだろうと思っていました。


今年になって小冊子のことは、まずMQ会計のことを教えてくださった西先生に許諾をいただいて、元気な(だと勝手に解釈した)後藤会長は、小冊子が出来上がってから報告したらいいだろうと判断しました。そうしたら5月に突然の訃報でした。2月にお会いする約束していたのに(万が一、コロナに罹患しては危ないということで、結局はお会いできませんでした)!え!どうして? と困惑しました。


しかし事実は受け入れるしかありません。葬儀の日の朝、会長にお会いして、今までのお礼と小冊子を書いていることを伝えにいきました。会長の前でいくら泣き叫んでも会長は眠ったままです。後悔だけが残りました。


6月には、校正までできましたと後藤会長の墓前へ報告へ行ってきました。先日の葬儀で、十分泣いたので、もう泣くこともないと思っていましたが、やっぱり会長に小冊子を見て欲しかったと思うと涙が出てきました。


7月には、最終校正が終わったことを報告に行きました。なんで生前の後藤会長に「MQ会計の小冊子を書いています。会長が西先生とのご縁をつないでいただけたからです」というたった一言を報告する時間を惜しんだのだろうと思うと、また、涙が出てきました。


この小冊子は、補助金に採択されるまで本気で書きませんでした(採択されてから書こうとしていました)。昨年から本気で書いていれば、最低でも校正したものを会長に見てもらうことはできました。この意思決定の甘さにはつくづく嫌になりました。まさに、「一度きりの人生に悔いるところあります。」


後藤会長は最後に私に「悔いる」を体験させてくれました。その教えのおかげで以前よりは、毎日をなすべきことをやりきること。お世話になった人にキチンと報告することをやるようになってきました。最後に会長から教えていただいたことを、これからも実践していきたいと思います。(昨日、完成した小冊子をもって会長に報告に行ってきました。)