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人生には「まさか」がある

以前、結婚式の祝辞で、「人生には3つの坂があります。上り坂、下り坂、まさかです。」と話されている方がいらっしゃいました。どこかで「まさか」なんて人生にないと思っていましたが、この坂があることを昨年は実感しました。


昨年の10月くらいに、医師から前立腺がんのマーカーの値を半年みていますが、50代にしては高いので、一度、検査をしましょう。検査は簡単なものですと言われました。数値が高くて、簡単な検査なら、念のために受診しておくか! と思ったのが「まさかの入り口」でした。


簡単な検査と言われたので、先生から検査のリスクについて説明を聞いたかもしれませんが、ほとんど何も覚えてません。また、手術の承諾書の内容もよく読まず、必要なところに署名、捺印していきました。検査が終わったらすぐに帰るつもり満々です。


11月末に検査入院をしました。その検査結果は問題ありませんでした。前立腺がんの検査は、お尻の穴から、睾丸のあたりに12本の針を突き刺して生体を採取して、検査を行います。


その針を刺すときに、血液中に菌が侵入をしたようです。退院の朝の体温チェックで39度を超えていました。この結果に、看護師さんから「しばらく帰れませんよ!」と言われました。え! 簡単な検査じゃなかったの? と思いました。また、いつまで入院するのか?? と不安が沸いてきました。


夕方からは40度を超えてきました。後から聞いた話ですが、悪いことにその菌が、抗生剤に対してなぜか耐性をもっていたのです。そのため、一発目の抗生剤が全く効かず。それで、状態は悪くなり、お尻から解熱剤を投与。すると血圧が80まで低下とあらゆる薬に対して体が抵抗していきます。


昇圧剤を投与されると頭が痛くなりと散々です。4日ほど経つとさすがに熱も下がってきて、医師に今後のことを聞きますが、上手にはぐらかせて、今の状態の説明しかありません。こちらもまた回復していないので、先生の話を聞くだけでした。


しばらくすると侵入した菌が特定されて、適切な抗生剤投与で、徐々に体調がよくなってきました。12/8には尿管も外してもらい、シャワーも浴びれるようになりました。体調も回復したので、医師に質問をしました。「12/17に出版記念があります。それまでには退院できますよね」というと「12/11まで抗生剤を投与して、12/13には退院の予定です」と言われ安心しました。


しかし、まだ体は反抗しました。12/11の夕方から異変を感じました。収まっていた熱が、また出始めました。39度を超えていました。12日の朝に、先生に発熱のことを聞くと、「まれに抗生剤に反応して、熱を出す人がいます。抗生剤を止めたら、熱は下がります」と簡単に言うのです。


それで、妻にMG盤を引き取る予定だったが送ってもらうこと。何かあっても記念公演だけは開催する方向で伝えました。さすがに翌日退院を予定しているのに、その話がないのには、妻も体調が悪くなっていることに気がつきます。しかし、こちらも今の状態を伝えると不安になるかと思って、発熱の話題には触れません。


12日は、落胆と熱でぐったりしていて、ラインの既読スルーが続きました。妻には異変が確信に変わっていました。そして12/13には、先生からまさかの一言が「血液検査で、腎臓の数値が悪くなっています。この病院には腎臓の専門医がいないので、大学病院の先生に聞いてみます。」


17日に記念講演を開催することを目指して、頑張ってきたのに、それが目の前で崩れていく感じがして、先生の前で嗚咽してしまいました。


看護師さんが「辻さん、今は体を治すのが先決ですよ」と励ましてくれましたが、なんで俺がこんな目になるの! と悲劇のヒロインになっていました。


妻に電話をしました。「もうMGは無理やと思う。腎臓までアカンらしい。」と言うと「MGが中止になったら、私が代わりに行って謝ってくるわ」と言ってくれました。ありがたかったです。こんな状態になったので、お昼に妻と一緒に今後のことについて説明をしてくれることになりました。


「腎臓に関して聞いてみました。発熱と同じように、抗生剤に対して反応してるみたいです。薬などの投与はなく、日にち病です。今、抗生剤もストップしていますし、熱も下がってきているので、明日の朝38度を超えてなかったら退院でいいでしょう」というのです。


嬉しさもありましたが、腎臓ホンマに大丈夫? という不安もあります。友人の医者にラインをしたところ、そんなもんだよ! と言われ少し安心しました。


開催まであと2日しかありません。従業員さんや妻が買い物や帳票の準備、MG盤の積み込みなどを手伝ってくれました。当日は、早くから来てくれる方がいて、会場設営を手伝ってくれました。MGでは、個数合わせや、マトリックスや資金繰りで金額の差が出たら、ベテランの方々が、助けてくれました。私は、採点だけをすればいいだけでした。おかげでかなり負担が減りました。


初日のお昼にスピーチをします。妻のスピーチで反省をしました。「入院中、家族のことは全く話題にせず、このMGのことしか話をしません。これにかけていたのだと思います」と、確かに家族は関心の外でした。自分勝手で申し訳ないなぁと反省をしました。


懇親会では、参加者からサプライズのプレゼントがありました。翌日が私の誕生日で、ケーキを用意してくれていたのです。本当にうれしかったです。終わった後に、感想文を読んで、たくさんの方が、記念講演が素晴らしかったと書かれていて、大変でしたがやって良かったと思いました。


私は、検査入院を軽く見ていましたが、やはり入院です。リスクを良く知り、それが万が一起こったときにどうするのかをあらかじめ考えておくことは、大事だなぁと痛感しました。また、私は不完全な状態でしたが、多くの人の支えがあって、MG開催できたことに感謝しています。これから少しでもお返ししていこうと思います。






1件のコメント

1 Kommentar


Gast
01. Jan. 2023

辻さんいつも有難うございます。体調が悪い中、MGと記念講演を開催して頂き誠に有難うございました。

お陰様で社員と参加させて貰いすごく良い機会になりました。とにかくお体お大事に、また奥様も素晴らしいお方でスピーチを聞いて感動致しました。

改めて感謝申し上げるとともに、今年もどうぞご指導の程宜しくお願い申し上げます。

中村

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