一万枚目のハガキ
師匠と初めてお会いしたのは2008年8月の滋賀ダイハツの後藤会長が主催する輝き塾でした。今でも講演の中で話をされた2つのことを覚えています。
①勉強するなら人に教えられるくらいまで学びましょう(元を取るという意識づけ)
→この言葉でMGのインストラクターを目指して取得しました。今になってあの時に取っていて良かったと思います。今なら無理です。
②複写はがきは人生を豊かにする
→この時には、複写はがきはことは知っていました。一緒に学ぶ仲間はハガキを書いていますが、一人も複写はがきはやってませんでした。だから私も複写はがきはやらなくてもいいと思っていました。
この講演で師匠から複写はがきの控えを参加者全員に一冊づつ頂きました。さて、私が複写はがきを始めたのはいつからだと思いますか?
2009年の7月です。複写はがきの控えを頂いたのは2008年8月ですので、1年くらい放置でした(涙)。そのうえこの一冊を使い切るのに4年半かかっています。10年かけて1万枚を達成しました。
複写はがきのおかげで何が変わったかなぁと今回のニュースレターを機会に考えました。その前に、皆さんも次の例えで少し考えてください。野球をやっている子供が、素振りを毎日1000回やったらバッティングがうまくなるでしょうか?
そうなる人もいますが、単にバットを振っているだけの人と、どうやったら効果があるのか? をよく考えて振っていた人とでは効果が違うと思います。MGもハガキも同じで単に続けるだけでは、効果は薄いなぁと思います。師匠がよくおっしゃる「狙う」が大事だと思いました。もちろん慣れるという意味で量も大切ですが、狙いのなかった私がやってきたのは、ただ1万枚を書いただけだったかもしれません。これからは、質を上げること、相手が喜ぶハガキを書いていきたいと思います。
全く効果がなかったということはありません。ハガキを書くペースが上がってくると、同じ相手にはがき送ることはできないので、書きたいのに書く相手がいない状態が生まれました。以前の私にハガキを書いてやっているというおごりの気持ちが全くなかったとは言えません。
しかしこの体験で、ハガキを書かせていただく相手がいることがありがたいことだと実感するようになりました。ハガキで人生が豊かになったかどうかは分かりませんが、ほんの少し謙虚さを学びました。
もう一つは、一旦止まってもまた歩き出す時間が短くなったように感じます。ハガキを毎日書くとずーーっと思っていますが、飲み会などの誘惑に負けすぐに止まります。30日も続いたことはありません。
そんな自分が嫌になってハガキが止まることが多かったです。今は、そう言う自分だと思って、翌日からハガキを始めます。毎日やることは尊いですが、失敗した自分がすぐリカバーしている事の方が良いなぁと思っています。人生にもリスクカードはあります。このおかげかもしれませんが、必要以上に悪いことを引きずらなくなったように思います。
複写はがきを広められた坂田道信先生に1万枚目を送るのを楽しみにしていました。しかし、その前に訃報を聞き、叶わぬこととなりました。昨年、後藤会長から時間は無限ではない。有限であると学ばせていただたいたのに、またやってしまいました。
とても残念な気持ちでいっぱいですが、そう思うくらい坂田先生や後藤会長から多くのことを与えていただいていたのだと思うと、改めてありがたいことだと思いました。
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