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私の癖




先月、経営を学ぶメンバーで、古くからお付き合いのある七尾の施設へ今年の地震の慰問で行くと師匠が言われました。師匠曰く「会社が儲かることは大事なことですが、そのために人間が冷たくなったら意味がなく、その会社があることで社会や未来が良くならなければ存在する価値がないと思うのです。」とおっしゃられました。


震災で落ち込んでいる施設の方々に、少しでも楽しい時間を過ごしてもらうために、我々がお笑い芸を披露しにいくことになりました。


すでに、役割も決まっていました。異論をはさむ余地はありませんでした(涙)。AさんとBさんは、TT兄弟ね。CさんとDさんは、あるある探検隊ねと担当のYさんが言いました。


さて、私はと言うと、「辻さんには、ぜひミルクボーイの最中をやって欲しいのですよ」と言われました。ほとんどの人はリズムネタでしたが、私だけ本格的な漫才です。これは、ヤバいと思いました。


ただ、この時にヤバいと思っただけで何もせずに、どんどんと日にちは過ぎていきました。ゴールデンウィークに相方に指名されたHさんと台本(セリフ)の確認をしました。


確認すると、相方がしゃべって、それを受けて私がボケるという流れでした。これなら、相手が先にネタを振ってくれるから、しゃべる量は多いけど、楽だという印象でした。これなら、金沢に行くまでの電車の中で覚えたらいいわぁと、軽く考えました。


当日となり、台本を見ながら、電車の連結部で練習をしました。そして金沢駅から、Hさんの車に乗り換えて施設に向かう1時間の間に、最後のネタ合わせです。数回ネタ合わせをしてスムーズに話ができるようになりました。これで大丈夫だと思いました。


施設に着くと、すぐにリハーサルが始まりました。舞台に立つと緊張して、言葉がゆっくりになりました。師匠からは、「そんなに遅かったら、誰も聞いてくれないよ。本番はもっと早くしゃべってね」とアドバイスをもらいました。


そこから、慌ててHさんと早く話す練習をしました。早く話そうとすればするほどネタが飛びます。よくミスするところが分かり、そこを重点に練習をしました。


いよいよ本番です。出足は順調でした。練習では一度も引っ掛からないところで、ネタが出ないのです。頭が真っ白になりました。そこでの慌てぶりが、逆にお客さんにはウケました。なんとか、思い出して最後までやりきりました。めっちゃウケたとは言えませんが、やりきった充実感はありました。


自分の出番が終わったので、仲間の発表を見ていました。X社長の芸の完成度には驚きました。あとで聞いてみると、この日に向けてかなり練習をされてきたそうです。


X社長は、与えられた目的に合わせて、一生懸命に努力をされてきました。一方の私は、この慰問の話を聞いたときに、素人がプロの真似をして、どれだけウケるのか? と疑問に思いました。それで、体裁だけ整えればいいやと思ってしまいました。


X社長との取り組みの差から自分の癖に気が付きました。私は結果を予想して、上手くいきそうなら頑張る。そうでなければ手を抜いてきたと思います。


これは普段からやっていることだと思います。X社長のように、どんな課題や役割にもっと真摯に努力をしていきたいと思いました。


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