楽を選べば、ツケが大きくなる
私の経営の師匠はカウンセリングの資格も持ってられます。親子関係や職場での人間関係など、持ち寄った事例をみんなでどうやって対応すればよいのか考え合うという勉強会を開催されています。
先日の勉強会に、私も参加しました。この時は、ひきこもりの青年のお母さんの事例でした。この親子は数か月前から参加をされていましたが、最近は、欠席が続いてました。今回、久しぶりにお母さんだけが参加をされました。その時のやり取りをブログで紹介されていました。
青年は「咳が出るので、迷惑になるといけないから」と言って勉強会に参加しませんでした。お母さんによると、青年は「早く家から出られるようになりたいから、体調が良くなったら参加する」と言っていたそうですが、果たして体調が良くなった時にタイミングよく青年が求めているチャンスがくるのでしょうか?
お母さんの子供さんを思う気持ちが痛いほどわかりましたが、私は「息子さんは本当に家から出られるようになりたいと思っているのでしょうか?もし子供さんにその気がなければ、他人はもちろん親であっても何もできないと思います。ただ言えることは、時間が経てば経つほど外の世界が怖くなり、外に出ることが億劫になるということです。そのことは息子さんに伝えてください」と伝えました。
この師匠の意見を聞いて、青年が今日来なかった理由をお母さんが説明していました。やり取りを聞いて、私は、この青年は外に出ようとは思っているかもしれないが、この状況を打破してまで出ようとはしないだろうなぁと少し批判的な立場で聞いていました。
しかし、師匠がこのように言いました。「多分、息子さんの今の立ち位置は、楽しくないけど楽だと思うんです。つまり変化しないことでメリットがあるから、このまま続けると思います。これは青年だけの話でなく、『人生を変えたい! もっと豊かになりたい!』と言いながら、今の生活でいたい人も青年と似ていると思うのです」 この言葉で、一気に自分事になりました。
師匠の指摘通り、私も青年と似ている所があると思いました。なぜかというと、私の会社がこの5年で大きく変わっていません。働いているメンバーも変わりません。そうです。私も今の状況を捨ててまで、新しいことに挑戦をしていませんでした。こうやって変化しないことで安定というメリットを享受していることに気が付きました。青年を批判してた指は自分に向いていたことに気が付きました。
結局、私自身に、将来どういう会社にしたいのか? という目的や夢が弱いと思いました。だから、今さえ良ければいいとなり、変化することから逃げていると思いました。これは、下請け業が長かったからかもしれません。下請けであれば、キチンと仕事をしていれば、継続的に仕事がやってきます。
営業という一番しんどいことから逃げているのです。外に出る事から逃げているという点においては、青年と似ているかもしれません。大変な事から逃げると、後から大きなツケが回ってくるとは、話としては知っていましたが、正にこのことだと思いました。
自分が決めたこと、面倒な事、人が嫌がることから逃げずに、キチンとやり切っていきたいと思いました。
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