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マラソン練習に経営を学ぶ




今年の挑戦は、フルマラソンを完走することです。これを決めたのは6月です。10月の大会にエントリーをしたので、4か月間の練習期間があります。


この時に私は、6月は長時間歩いて、足を慣らせる。7月から少しづつ距離を伸ばしていく。9月には20km以上走る。10月は調整するという感じで、大まかな計画を立てました。


それで6月の前半は30分間で、走ったり歩いたりしていました。それから6月の後半からは、30分間走る。それを二日に一回のペースで走っていました。


実際にやってみると、この練習を続けていく事でフルマラソンを完走できるのかは不安でした。その不安をきっと経営の師匠は見抜いて、先日、中間決算と称して、経営塾メンバーで26kmを試走することになりました。


結果は、20km程度は走りましたが、残りの6kmは膝の裏側が痛くなり歩きました。それでも26kmを4時間10分で完走しました。


後で計算すると、走るスピードは約7km/時でした。思ったよりも遅かったです。このスピードだと、6時間このペースで走らないと完走しません。もう少し早いペースで3時間以上は走る力が必要な事が分かりました。


さて、この練習にも経営の師匠が参加をされました。最初のペースは7.5km/時でした。20分ほど走ると、私は追いつかなくなりました。同じペースで走った人に聞くと、最後は8km/時だったそうです。


師匠は65歳で、膝、腰に爆弾を抱えています。それでも若い我々よりも速いペースで走り切りました。その上、ランニング中に走り方やマラソンと経営の共通点などをアドバイスされていたそうです。


全員が完走し、講義がありました。その時に「何があれば勝てるのか」を考えることが大事と言われました。マラソンなら、①ゆっくりでいいから足が痛くならない。②長く走れる体を作る。これがあれば、時間はともかく絶対完走ができる。完走は頑張ることではなく、準備と工程をキチンと計画すれば誰でも出来る事。


だから、師匠は4月から準備を始めて、2か月間は体重を落とす。膝や腰の筋肉をつけると体つくりを重点に行い、本格的に走り始めたのは7月からとおっしゃいました。


クライミングで例えると、皆は壁を見て、まず上り始めたようなもの。師匠は、壁を見てルートを考えて、それに合った準備を行ってきた。さらに師匠からは、皆はしたい練習をしがちで、自分が不足しているものを足すための練習ではないと言われました。


したい事じゃないことをやり切ることで、一つ高みに上がれるかもしれない。皆、才能の種は持っている。ただその種に水を与えてないだけ。どうなりたいかを考えて、その為の準備をする。準備をしてできるようになったら、その成功体験を社員さんたちに教えてあげるんだよと言われました。


経営も、人生も、マラソンも、ただ頑張ればそれで良いのではなく、目標から逆算して、必要なプロセスを組む。マラソンで言えば、走ることよりも走れる体を作ることが一番最初にやるべきことでした。経営でも売る(走る)ではなく、売れる状態(体つくり)が大事だと改めて思いました。


マラソンでは3時間を8km/時で走れる体つくりをして行きたいと思います。



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