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「会社は大丈夫か」と声をかけられて気づいたこと
私の父は、私が中学生の時に脱サラして起業し、そして私が高校1年の冬に倒産しました。母が涙ながらに「このお金を隠しておいて」と新聞紙に包まれたお金を渡してきた光景は、今でも鮮明に覚えています。 倒産後、数年して父は、再び商売を始めました。しかし大学生だった私は、「あれだけ迷惑をかけておいて、また商売をするのか」と怒りがこみ上げ、父の行動を受け入れることができませんでした。実家にも、できるだけ帰らないようにしていました。 そんな背景があったため、私は卒業後は安定を求めて大企業へ就職し、「経営には二度と関わらない」と心に決めていました。 ところが就職して数年後、母から「お父さんの顔が真っ黄色やねん…」と今にも泣き出しそうな声で電話がありました。急いで病院に行くと、父は弱り切った姿でベッドに座っていました。すぐに大学病院へ転院し、その夜には母から「今から緊急手術」という連絡が入りました。 母は病院に付きっきりになり、会社を継ぐ予定だった弟が急きょ退職し、ひとりで会社を支えることになりました。しかし、引き継ぎも経営の知識もない状態で背負うには、あまりにも重
2025年12月15日読了時間: 3分


1か月早い誕生日パーティー
先月、従業員さんからこんなふうに声をかけられました。「社長の誕生日に、パーティーをしたいのですが、予定空いてますか?」社長としては、胸を張って「もちろん空けてあるよ」と言いたいところです。 その日は、私が自分で入れた研修がガッツリ入っている日でした。“完全に自分のせいで空いていない”という、この情けなさ。とはいえ、どうしようもないので、泣く泣く「すみません、その日は無理です…」と伝えました。 すると、従業員さんは嫌な顔ひとつせず、「大丈夫ですよ。別の日にします」と、まるで私が悪くないかのようにフォローしてくれました。その優しさに、胸が熱くなりました。 その数日後のことです。「社長、11月23日か24日は空いてますか?」と改めて聞かれました。スケジュールを見ると24日は空いていたので、そう伝えると、「では、1か月ほど早いですが、その日に誕生日パーティーをします」と元気よく返ってきました。 「いや、誕生日は12月やけど!?」という心のツッコミを飲み込みながら、“なぜ1か月早いのか…”という疑問を抱えつつ当日を迎えました。 案内されたお店の入り口をくぐ
2025年12月1日読了時間: 4分